愛知県美術館 木村定三コレクション 《黒漆厨子》初公開!

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(画像提供:愛知県庁)

 

愛知県美術館では、著名な美術収集家、故・木村定三氏及びその御遺族から寄贈された
3,000件を超える作品・資料の調査・公開を、順次進めています。
平成24年度に行った京都国立博物館との共同調査において、《黒漆厨子》の内部に
貼りめぐらされた仏画が、鎌倉―南北朝時代(14世紀)の制作当初の姿を残す、
大変貴重な例であることが判明しました。
《黒漆厨子》とは…
厨子とは仏像や舎利(しゃり)(仏陀の遺骨やその代替品)を中に安置するための仏具で、
荘厳(しょうごん)(飾り)のために厨子の内外に仏画を描く例がよく見られますが、
木村定三コレクション《黒漆厨子》のように絵絹(えぎぬ)を貼り付ける形式は
非常に珍しいものです。
《黒漆厨子》内部に貼りめぐらされているのは多数の聖観音(しょうかんのん)像
(様々な姿に変化する観音菩薩の基本形)で、当初は千体観音像として、
扉を含めた厨子の内部全面を覆っていたものと考えられます。
絵絹の目の細かさや観音の容貌、全体の緻密な線描から、厨子そのものと
同時代に描かれたものであると推定され、一部に修理が見られるものの、
制作当初の状態をよく保っており、絵画史的にも貴重な作品です。

2年にわたる修理を経て…
絵絹の傷みが激しくそのままでは公開に堪えない状態であったため、
平成25年度から修理方法の検討を重ね、その後2年にわたる本格的な修理を
行ってきました。
この度修理を終え、14世紀当時の彩色の輝きや緻密な描写をよりはっきりと
御覧いただけるようになりました。
是非足を運び、その美しさを堪能してはいかがでしょうか?
【作品詳細】
《黒漆厨子》
鎌倉―南北朝時代(14世紀)一基
愛知県美術館 木村定三コレクション M616
木造、漆塗
総高80.4 屋蓋幅66.5 屋蓋奥行51.3 軸部幅56.3 軸部奥行40.7(すべてcm)

 

【展覧会情報】
木村定三コレクション 深奥を探る vol. 1
「初公開 : 黒漆厨子」
会  場 : 愛知県美術館10階展示室8
会  期 : 公開中~5月28日(日)
開館時間 : 10:00―18:00 金曜日は20:00まで(入館は閉館30分前まで)
休 館 日 : 毎週月曜日
一般500(400)円 高大生300(240)円 中学生以下無料
※( )内は20名以上の団体料金

 

〈参考〉木村定三コレクションとは…
名古屋の著名な美術収集家・木村定三氏(1913-2003)とその御遺族から寄贈された作品は
3,000件を超え、愛知県美術館の全コレクションの半数近くにのぼります。
このコレクションは、与謝蕪村(よさぶそん)や浦上玉堂(うらかみぎょくどう)などの
文人画をはじめとする江戸絵画、木村氏と直接の交流があった熊谷守一(くまがいもりかず)や
須田剋太(すだこくた)などの近現代の作品を核としながら、考古遺物や仏教美術、陶磁、金工、
漆工などの工芸作品まで広範囲にわたり、卓越した審美眼によって形成されています。

 

同時開催
フィンランド独立100周年記念 フィンランド・デザイン展
【お問合せ】
愛知県美術館
担当 長屋、副田
電話 052-971-5511(代表)
内線 331、332

愛知県県民生活部文化芸術課振興グループ
担当 足立、辻本
電話 052-954-6183(ダイヤルイン)
内線 2462、2460
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